金属が”飛ぶ”のではなく”浮かぶ”!?
金属が風船のように浮かぶことはあり得るのだろうか。
結論からいうと、今は無理だが将来的には実現し得ると考える。
風船が浮かぶ原理
浮かぶ風船にはヘリウムが入っている。このヘリウムという気体は空気よりもかなり軽い気体(約7分の1)だ。
その質量の違い分だけ上に上がる力が生じ、その力が風船の質量より大きければ風船は浮かぶのだ。
金属を浮かばせるには
風船の原理から、気体を囲っている容器が、中に入っている気体の質量 ー 空気の質量よりも軽ければ浮かぶということがわかる。
つまり
とてつもなく軽い金属の中を真空にすれば金属は浮かぶ
ということだ。
空気の重さは1立方メートルあたり約1.3kgなのでそれよりも軽く、かつ真空にすることで生じる大気圧に耐え得る強度があれば実現可能である。
まあ現段階ではそんな金属存在しないんですが…
しかし、マイクロラティスと呼ばれる、タンポポの綿毛に乗っかってしまうほど軽い夢のような新しい素材も開発されているのでそこに真空に耐えうる強度と容器の形を形成できる汎用性が備われば実現の時はそう遠くないのではないかと思う。
発泡スチロールの100倍軽い金属素材が開発される(米研究) : カラパイア
今後の技術発展に期待したい